スピーキングの力を上げたいのなら、伝えたいアイデアを、英語で口から出すことです!英語で話した時間=スピーキング力です。単語を増やしても、文法を勉強しても、沢山リスニングしても、口から出すことをしてない場合、スピーキング力は伸びません。つまり、料理でいうと、沢山レシピを知っていても、実際作ったことがなければ、料理の腕は上がらないのと一緒です。
音読は全く役には立たない、とまでは言いませんが、CEFR Aレベル以上の力を目指している、つまり、とても簡単な日常のやり取り(ファーストフード店で注文が出来るなど)以外もできるようになりたい人には、自分の言いたいこと(伝えたいアイデア)を話す練習が必要です。CEFRレベルの情報はここをクリック。
英語を口から出す練習をしたいけど「話す相手がいない!」という人には、まずは気軽にできるアイデア1と2がオススメです。
アイデア1:鏡の前で、自分に10-15分英語で話しかける。
ちょっと変わったアイデアですが、これを毎日続けることで私の英語のスピーキングの力はグッと上がりました。どんなことを話したら良いか、英語能力(CEFRレベル)に合ったトピックを紹介します。ここをクリックして詳しい情報を載せたポストをみてください。
アイデア2:Siriなどのテクノロジーを使う
Siri、Googleアシスタント、アレクサは1−2センテンスでの発話が主になるので、A2の学習者には最適です。特に英語で質問をするよい練習になります。詳しい情報を載せたポストはここをクリック。但し、Bレベルの人にはあまり役に立ちません。
アイデア3: Language Exchange (ランゲージ エクスチェンジ)で言語交換
レベルに合ったラングエージエクスチェンジの見つけ方は、詳しい情報を載せたポスト(ここをクリック)へ。
アイデア4:オンライン英会話を活用する!
インターネットで検索すると沢山のオンライン英会話サービスが出てきます。どれを選ぶのが一番良いのか、選ぶのは難しいですよね。無料でお試しができるところが多いので、詳しい情報を載せたポスト(ここをクリック)を見て自分のレベルに合ったオンラインサービスを探してください。
スピーキング力を伸ばすのに大切なこと
スピーキング力は3つの観点で決まります
1 内容の複雑さ
2 文法や単語の正確さ
3 流暢さ(ペラペラ話せるか)
スピーキングの力をつけたいのなら、まずは「内容の複雑さ」に注目してください。例えば、1センテンスで話すことで精一杯という人は、2−3センテンスで話すように頑張りましょう。(つまり、今の自分が使えるセンテンスの数を伸ばす練習をしてください。)
長く話せるようになったら、ある程度「正しい文法」で話せているか、確認しましょう。そのあと「ペラペラ」話せるように同じ内容のものを何度も練習しましょう。
「複雑さ」→「正確さ」→「流暢さ」の流れが鍵です!「正確さ」のみに注目すると、「複雑さ」が伸びにくくなるので、スピーキングの力を伸ばすのに、マイナスになる可能性があります。また英語学習者が間違いを犯すことなく話すことはほぼ無理です。言いたいことをクリアに伝えるということが重要で、正しい英語を使うことは二の次と思ってください。
正確に話す練習のコツ
なんども言いますが、英語学習者が間違いを犯すことなく話すことはほぼ無理です。私はアメリカの大学院で言語学の博士号を取りましたが、まだ間違えることなく話したり、書いたりすることはできません。言いたいことをクリアに伝えるということが重要で、正しい英語を使うことは二の次と思ってください。
ただし、正確に話す練習をすることは大切ですので、以下のやり方を試してください。(ここでは、上のアイデア1を使います。)
自分が話している30秒ほどの発話を録音してください。録音したものを聞いて、それを紙に書き落としてください。書き落とし終えた後、文法を直してください(完璧じゃなくて良いです!)。話している時は文法の正しさに注意を払うことがなかなかできないので、書いてみるといくつかのエラーに気がつきます。直したものを口から数回出してください。これで、少しずつ’エラーが減ってきます。
スピーキングの力をつける3つのプロセス
スピーキングの力をつけたいのであれば、以下の3つのプロセスが必要な学習活動をすることが必要です。
プロセスの1番目は、自分の言いたいことを考えることです。どんなアイデアや情報を聞き手に伝えたいかメッセージの内容を考えます。
プロセスの2番目は、伝えたいメッセージを頭の中で英語にします。
プロセスの3番目は、頭の中で英語にしたものを口から出します(発話します)。
スピーキングの力を伸ばすという目的で、行われる以下のような学習活動がありますが、これは、上記のプロセスを経ていないので、スピーキング力を伸ばすには、最適ではありません。
活動1:日本語で書かれたものを英語にする
→これは伝えたい事(メッセージ)が既に与えられているので、プロセス1が存在しません。
活動2:音読、シャドーイングをする
→これは伝えたいメッセージが既に英語になっているので、初めの2つのステップが存在しません。発音をよくするためには効果ある学習活動ではあります。(発音の学習活動については、ここをクリック)
スピーキング力を上げるのに苦労しているなどありましたらコメント欄へ!アドバイスいたします!